【イスラマバード栗田慎一】パキスタンの部族地域・北ワジリスタン管区で続く
同国軍と武装勢力との戦闘は9日、3日目に入り、武装勢力側の死者は計約
150人となった。

 軍報道官によると、戦闘は管区内全域に広がり、これまでに軍の兵士45人
が死亡。50人の兵士が武装勢力側に拉致されたとみられる。多くの住民が管
区外へ避難する混乱も起きている。

 米国は同管区を国際テロ組織アルカイダなどの「聖域」と批判してきたのに対
し、パキスタン政府は反発。しかし、9日までの軍側の攻撃は再選を確実にした
ムシャラフ大統領が米国からの批判を封じる狙いとともに、対米関係強化を図る
意思表示といえる。

 武装勢力と軍との戦闘は、7月のモスク(イスラム礼拝所)「ラル・マスジッド
」ろう城事件を軍が武力鎮圧した後に激化した。これまでに双方500人以上
の死亡が確認された。

 アルカイダのビンラディン容疑者とみられる人物は大統領選前、モスク鎮圧に
対するムシャラフ氏への「報復」を呼びかけ、同氏は再選を確実にした直後に
「テロリストを100%の力で倒す」と宣言してみせた。

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