埼玉県川口市柳崎5のアパートで会社員、渡辺沙織さん(26)が殺害された事件で、
犯人が渡辺さんのキャッシュカードで現金を引き出そうとした後、渡辺さんの部屋に戻った
可能性があることが県警川口署捜査本部の調べで分かった。7月に同じアパートの女性が
キャッシュカードを奪われた事件で、強盗容疑などで逮捕された同市源左衛門新田、自
称配管工、清田龍也容疑者(39)も現金を引き出した後、女性の部屋に戻っており、
県警は手口の共通性から関連を捜査している。

 調べでは、清田容疑者は7月26日午後11時半ごろ女性宅に押し入り、部屋にあっ
た衣類で手足を縛ったうえ、奪ったカードで現金約95万円を引き出した疑い。清田容疑
者は被害者から暗証番号を聞き出し、近くのコンビニエンスストアのATM(現金自動受
払機)で現金を引き出した
が、その後、いったん部屋に戻ったことがわかっている。

 一方、渡辺さんは10月30日夜の帰宅直後に襲われたとみられる。同日午後10時
42分ごろ、近くのスーパーのATMで渡辺さんのカードを使って現金を引き出そうとした
男がいたことが判明。県警は遺体の解剖結果などから、この時点では渡辺さんは生存していたとみており、その後、
首を絞められるなどして殺害された可能性が高いという。暗証番号が違ったため渡辺さんの現金は引き出されておらず、男が正確な番号を聞き出すために部屋に戻ったことが考えられる。

 また、渡辺さんは帰宅途中にこのスーパーに寄っており、同じ時間帯に清田容疑者に酷似した男がスーパー出入り口に設置された防犯カメラに映っていることも分かった。清田容疑者は10月30日に、事件現場の近くにいたことは認めているという。【弘田恭子】

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