【モスクワ杉尾直哉】ロシアのプーチン大統領は10日、来年3月の大統領選に向け、
メドベージェフ第1副首相を後継者に指名した。タス通信が伝えた。大統領は政権与党「
統一ロシア」などの幹部会議で指名したという。先の下院選で大勝した統一ロシアはメドベ
ージェフ氏を大統領候補に承認する見通し。同氏の大統領選での圧勝は確実な情勢だ。
これでメドベージェフ政権が来年誕生する可能性が極めて高くなった。

 大統領は「私は17年にわたって彼を知っている。彼を完全に支援する」と話した。

 大統領の後継者を巡っては、これまでメドベージェフ第1副首相のほか、ズプコフ首相、イワノフ第1副首相の3人が有力視されてきた。大統領は後継者について言及を避けてきた。

 統一ロシアは17日に開く党大会で、次期大統領候補を決める予定だが、メドベージェフ第1副首相が指名されることは確実だ。

 メドベージェフ第1副首相は、プーチン大統領の出身地サンクトペテルブルク人脈に属する側近の一人。旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身。大統領が90年代にサンクトペテルブルク副市長だった時の部下だった。00年の大統領選ではプーチン選対本部長となった。世界最大の政府系天然ガス大手ガスプロムの会長も務めている。05年11月に大統領が大統領府長官から第1副首相に任命した。

 2日に投開票された下院選では、大統領の与党「統一ロシア」が約63%を得票し、地滑り的勝利を収めていた。

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