中越沖地震で、柏崎市災害対策本部は20日、地震発生日の16日から4
日間に同市と刈羽村の避難所から医療機関へ救急搬送が4日間で39件42
人になったと発表した。約7割が高齢者だが、命に別条はなかったという。
 16日が12件14人▽17日が14件15人▽18日が11件11人
▽19日が2件2人。20日午前にも3人が搬送された。発熱や「気分が悪
い」と訴えたり、避難所の巡回医師や看護師が高血圧であると診察した例など
があった。避難する際に骨折した重傷者もいたという。
 同市消防本部は「水やガスなどのライフラインが復旧せず、特に自宅に帰れ
ない高齢者らがストレスを感じているのだろう」と分析。同本部は、両市村の避
難所計72カ所(同日午前7時現在)のうち、人数が多い42カ所について心
臓が止まって倒れた患者を救うAED(自動体外式除細動器)の配備を終えた

大きな災害が発生すると、一時的にせよその地区の住民が避難所生活を余儀な
くされる場合がある。発災直後は生命の安全を確保することが第一の目的となる
ため、避難所での生活といった「住環境」を問題にすることはないだろうし、個
人差があるだろうが、その生活が1週間程度までであれば、さほど大きな問題に
はならないかもしれない。

しかし、避難所生活が長期化すると、様々な問題が生じ始める。食事や入浴や
トイレといった問題だけではないことが深刻さを増す。「プライバシーの確保」
である。避難所には被災者だけでなく、被災地救援のために駆けつける行政の
職員やボランティア、そういった初対面の人たちが大勢いる中で、自分の生活を
さらけ出すことは多くの人にとって大変な苦痛となる。

避難所生活で発生する弱者

避難所を訪ね歩いたジャーナリストの冨田きよむ氏は、最も弱い立場に置かれる
存在として、乳飲み子を抱えた若いお母さんや着替えをしたい女性、生理中の
女性などを挙げる。母親用の授乳のためのスペースは避難所には準備されて
おらず、母親は日に何度となく、人目をはばかりながら授乳せざるを得ない。ま
た、昼夜の区別なくなく泣きやまない赤ん坊によって周囲の冷たい視線にさらさ
れることもある。一方、被災者が受けたショックや不安などを察すると、そうい
う反応をしてしまうことも一概に非難で
きないだろう。

また、女性が着替えをしようとしても視界を遮るものがないため、トイレの中で着
替える人が出てくる。狭く、ただでさえ混み合う女性トイレの中での着替えを強
いられ、また生理の時であっても、トイレ待ちの長い列に並んで順番を待たなく
てはならない、そういった女性たちも避難所の弱者となり得る。

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