「漂流教室」や「まことちゃん」などの作品で知られる漫画家の楳図かずおさ
ん(70)=本名・楳図一雄=が東京・吉祥寺に建築中の住宅をめぐり、近隣
住民が「周囲の景観を無視した奇っ怪な建造物だ」として、楳図さんと施工を請
け負った住友林業に対し、建築工事差し止めの仮処分を東京地裁に申し立てて
いたことが1日、分かった。

 申立書などによると、楳図さんが建築している住宅は2階建て。壁面を約60
センチ幅の赤と白の横じまで塗装し、屋上には巨大な「まことちゃん」の像が設
置されるという。周囲は閑静な住宅街で、申し立てた住民側は「住宅は周囲の
景観とまったくそぐわないばかりか、景観を破壊する」と主張している。

 一方、住友林業は「外壁を赤白のストライブにする計画はあるが、屋根には
窓のついた煙突のような円柱を設置するだけで、キャラクターを載せる計画はな
い」としている。
隣家の前に何度も出没しては「しっしっしー」などと叫び引っ越しを迫ったとして
、千葉地検は13日、千葉県迷惑防止条例違反の罪で会社員の市川晴江容疑
者(63)を起訴した。市川被告は「よしよしと言っただけ」と否認しているとい
う。
 起訴状によると、市川被告は3月31日から4月24日にかけて17回、同県
船橋市の自営業男性(51)宅前で「しっしっしー」「出て行け」などと叫び
、男性らに引っ越しを迫った。
 市川被告は「のろい殺してやる」「監視をやめろ」とも叫んだことがあったが
、地検は、これらの言葉については、隣家前から少し離れた位置から発せられ
たと判断し、起訴の対象から外した。
 男性が一家で隣に住むようになった平成17年9月ごろから、市川被告と男性
らとの間でトラブルが始まったという。
安倍晋三首相は1日午前、事務所費や絆創膏問題などで参院選惨敗の一因を
つくった赤城徳彦農水相を事実上更迭した。首相は官邸に赤城氏を呼びつけ、
その場で辞表を書かせた。赤城氏をめぐっては、選挙後から与党内で批判が噴
出しており、首相も更迭を決断したとみられる。だが、首相は赤城氏を擁護して
選挙戦を戦っており、あまりの遅すぎる対応に、首相自身の責任も取り沙汰され
始めた。安倍政権にさらなる打撃となるのは間違いない。

 「本日午前中、総理に私から辞表を提出しました。参院選の最中、私に関す
る報道が与党敗北の一因になったことは紛れもない事実。誠に申し訳ない。昨晩
1人で静かに考え、国務大臣の職を辞するべきと考えた。総理には公務後に会
おうと思っていたが、秘書官を通じて官邸に呼ばれた。総理も私と同じ気持ちだと
察し、その場で『辞表を書きます』と申し上げ、辞表を書きました」

 1日午後1時55分過ぎ、赤城氏は退任会見でこう語った。

 一連の問題には、領収書の束を手に持ちながら、「事務所費については何度も
説明したのに、正しく報道されなかったのは残念。いわゆる絆創膏の件は病気なの
で説明できなかった」と無念をにじませた。

 赤城氏は自殺した松岡利勝前農水相の後任として、6月1日に就任したばかり。
昨年9月の安倍内閣発足後、閣僚交代は4人目となった。

 参院選で、自民党は歴史的惨敗を喫した。選挙後の総務会では、赤城氏を「
級戦犯
」として、即時辞任か更迭を求める声が相次いだ。

 こうした厳しい党内情勢に、首相も7月31日夜、「赤城大臣も含めて人心を一
新していく」と、8月末にも予定している内閣改造で留任させず、事実上更迭する
意向を示していたが、党内外の批判を受け、時期が早まったとみられる。農水相
の後任は当面、若林正俊環境相が兼務する。

 赤城氏をめぐっては、政治団体「赤城徳彦後援会」が7月上旬、使用実体の
ない茨城県内の両親宅を事務所として届け、過去10年間で約9000万円と
いう経常経費を計上していたことが発覚した。同17日には、顔面2カ所に大き
な絆創膏を張り、無精ひげのまま閣議に出席。記者らが「どうしたのか」と尋ね
たが、赤城氏は「大したことじゃない」と真実を語らず、不信感を広げた。

 参院選の投開票直前の同27日には、政治活動費の二重計上まで発覚し、選
挙戦終盤の大きなダメージとなった。

 首相の遅すぎる決断には、与党内からも批判が噴出している。
自民党の舛添要一参院政審会長は1日、「安倍内閣の危機管理能力のなさに驚く
。論外だ。百害あって一利なし。今ごろ辞任しても何の意味もない」と憤った。

 平沢勝栄衆院議員も「遅すぎた。選挙前にやるべきだった。(首相は)国民の
怒り、不信感といった感情を分かっていなかったのではないか。内閣改造も控えて
いるし、政局は大混乱だ」と手厳しい。

 公明党幹部も「いまさらという感じだ。問題が出た時に辞めておけば、参院選の
結果が少しは違った」と吐き捨てた。

 安倍首相の対応が後手後手に回るのはこれが初めてではない。

 松岡氏が事務所費問題で追及された際、首相は「適切に処理している」とかばい
続けた。久間章生前防衛相の原爆投下「しょうがない」発言の時も、首相は問題
視しない素振りを見せた。

 事務所費問題が追及された松岡氏の後任に、赤城氏を起用する判断の悪さ。赤
城氏が参院選前の重要な時期に疑惑を暴露され続けても首相は更迭を決断できな
かった。

 首相の兄貴分で、参院選惨敗の責任を取って辞任する中川秀直幹事長も1日、
「もう少し早いタイミングでの決断であってしかるべきだったとの意見が内外に多くあ
る」と語った。

 内閣改造と党役員人事が控える首相だが、4人目となる閣僚の辞任は危機管理
能力のなさを改めて露呈した。
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