千葉工大など開発、お台場で8月1日から展示

 千葉工業大学の未来ロボット技術開発センター(fuRo)は、56個
のモーターを駆使して形態を変えたり、状況に応じて自在に移動できる超多
モーターシステム搭載の新型ロボット「Halluc II(ハルク・ツー
)」をリーディング・エッジ・デザイン(東京都八王子市)と共同開発した。

 ハルク・ツーは8脚の車輪をもち、1脚につき7個のモーターを搭載した
多関節の移動ロボット。脚・車輪ロボットとしては最多クラスのモーターを搭
載することで多彩な動きを実現。車両として使えるビークルモード、昆虫の
ように歩くインセクトモード、犬や猫のように動くアニマルモードの3形態に
変形させての移動を可能とした。 また、車体には13個の距離センサー
のほか、車体の全周囲の障害物を検出する2個のレーザー測域センサー
、車体の姿勢検出用に3軸の姿勢センサーを装備、障害物の乗り越え走
行や脚を使ったハンドリング操作など自在な走行・歩行ができる特徴をもつ
。当面は救急車、レスキューなどの特殊車両や物流、福祉車両への応用
をめざす。

 ロボットの車体は全長805ミリメートル、最大高さ90ミリメートル、重
量20キログラム。モーター、制御回路の価格が高いため、開発費用は
約1000万円という。
 8月1日から東京・台場の日本科学未来館で2台が展示される。

小型の2足歩行ロボットなどの開発に取り組むベンチャーのゼットエムピー
(ZMP、東京都目黒区)は31日、東京大学大学院総合文化研究科
の池上高志・准教授と共同で、生命体だけが持つ“気まぐれ”な動きを実現
する人工生命体プログラムの開発を始めると発表した。

 ZMPは今年1月、あらかじめ設定したプログラムに従い、部屋の中を
移動して装着した携帯音楽プレーヤー「iPodアイポッド)」の音楽
を再生する2輪スピーカーロボット「ミューロ」(10万8800円から)
を発売した。今回、ミューロがあたかも生物であるかのように音楽などに合
わせて動くプログラムを共同開発する。

 プログラムは、化学反応などの自然現象をシミュレートした場合に一定範
囲内で閉じた活動(アトラクター)をした後、別のアトラクターへと次々に移
り変わっていく「カオス的遍歴」が現れることを利用する。完全に乱数に基
づいてランダムに動かすのとは異なり、予期はできないが、犬がくんくんと
、かぎ回るように意味がありそうな動きを作り出すことができる。

 研究には、東京芸術大学作曲科卒の音楽家、渋谷慶一郎氏も参加。今
後テストマーケティングを行って商品化につなげたい考え。また、今回の研
究を実施するために作成した開発環境をキットとして、9月をめどに教育機
関や企業向けに約20万円で販売する予定。
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