新潟県中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原発3号機の変圧器で起きた火災は、地
による地盤沈下で変圧器につながる高圧ケーブルがショートし、発生した火花が絶
縁用の油に引火して起きた可能性が高いことが19日、県などの調べで分かった。
県原子力安全対策課によると、火災を起こした変圧器は発電を行うタービン建屋の
外側にあり、建屋内部の発電機と変圧器は接続母線と呼ばれる、金属製のパイプ
内に入った銅製のケーブルで結ばれている。ケーブルには1万9000ボルトの電流
が流れていた。中越沖地震で、震源近くの日本海沿岸で最大約25センチの隆起
があったことが、産業技術総合研究所の現地調査で17日、わかった。地下にあ
る断層がせり上がったために起きたという。

 同研究所の粟田泰夫・主幹研究員(地質学)は、長岡市寺泊から柏崎市鯨波ま
で、震源近くの沿岸約40キロ・メートルを回り、港や漁港6地点の岸壁で、通常
は海水面ちょうどまで付着しているカキ殻の位置上がり下がりしているか
を調べた。

 その結果、地面の上下変動がほとんど見られなかった長岡市寺泊を基準にとると
、柏崎市北部の椎谷地区で約25センチ、同市中心部の北側にある荒浜地区で約
10センチ隆起していた。出雲崎町尼瀬も約10センチ上がっていた。

現地調査班:粟田泰夫,丸山 正(活断層研究センター),小松原 琢(地質情
報研究部門)

 産業技術総合研究所では,7月17日より緊急の現地調査を開始した.調査内容は
,主として海岸部の隆起沈降等の地殻変動の調査,および地盤の液状化等による被
害の調査である.これまでに,海岸の護岸に付着するカキの分布高度から,震源に
近い柏崎市椎谷漁港で,北方の長岡市寺泊地区と比較して約25cm程度隆起してい
る可能性が認められた.潮位等の補正はまだ十分ではないが,暫定的な計測結果は
図に示すとおりである.




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