世界陸上大阪大会で米国選手団などの選手村になっていた大阪市内のホ
テルでボランティアをしていた同市の30代の職員2人が、選手団専用の
食堂で食事をしていたことが分かった。うち1人は学歴を低く偽って採用さ
れたとして停職1カ月の処分を受け、市の勧めでボランティアに参加してい
た。大会組織委員会によると、選手団食堂はテロ対策などセキュリティー
確保のため関係者以外の入室を厳しく制限していたが、2人のADカードに
は利用可能のマークが記載されていた。「発行ミスの可能性が高い」とし
ている。

 市などによると、2人は医事衛生業務担当のボランティアとして8月20
~27日にそれぞれ5日間ずつ、このホテルに配属された。うち停職処分
を受けていた職員は5回、もう1人は3回、選手団専用食堂に入っていた
。大会関係者が制止しようとしたが、「許されている」などと言って堂々と
食事をしたという。

 他のボランティアは、支給された600円の食事券で弁当を買うなどし
ており、「なぜ大阪市職員だけが優遇されているのか」といった怒りの声
が上がっていたという。市の調査に2人は「ガードマンらにADカードを示
して入れることを確認した」と話している。

 選手団用食堂はバイキング形式で選手らは無料。今回のケースについ
て、組織委は「医事衛生とドーピングコントロールに携わるボランティアの
ADカード発行の際にミスがあったようだ。全権限が国際陸連にあり、組
織委でチェックのしようがなかったが遺憾だ」と説明している。

 学歴詐称問題で市は、停職中の職員の行動管理と信頼回復の策として
、対象者にボランティアを紹介。約7割が応じ、うち世界陸上支援には1
76人が登録していた。

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