バンコク井田純】ミャンマーのヤンゴンで日本人の映像ジャーナリスト、長井健
司さん(50)=東京都中野区=が死亡した事件で28日、長井さんが軍治
安部隊の兵士に至近距離から撃たれ殺害された可能性が強いことがわかった。
フジテレビが撃たれた瞬間とみられる映像を放映した。

 長井さんの遺体は同日もヤンゴン総合病院に安置されている。日本の外務省
によると、駐ミャンマー大使館が軍事政権の関係当局に対し、長井さんの死亡
した状況などについて確認を求めている。

  ◇ ◇ ◇

 フジテレビが28日放映した映像によると、長井さんは1メートルほどの至近
距離から治安部隊兵士に撃たれ倒れ込んだ。

 映像によると長井さんは、青い半袖シャツと半ズボン、サンダル姿。ヤ繁華街
の路上で小型のビデオカメラを手に、女性も混じったデモ隊の様子を取材してい
たとみられる。長井さんから100メートルほど離れた交差点に、軍とみれるト
ラックが到着。銃や盾を持った濃い緑色の軍服を着た兵士が次々に飛び降りた
。兵士らはデモ隊のいる方向に一斉に走り出した。

 長井さんは路上にとどまり、逃げまどう市民を襲う兵士の様子を間近から撮影
していた模様だ。小走りに近づいてきた軍服を着た兵士が立ち止まり、1メート
ルほどの至近距離から銃撃。数発の銃声も同時に聞こえた。長井さんは両手
を投げ出すように路上に倒れた。

 銃声を聞いたデモ隊は身をかがめて逃げまどった。映像は路上に横たわる長
井さんを写し出した。長井さんは路上にあおむけに倒れ、右手にカメラを持った
まま万歳をするような姿勢で両手を頭上に上げ、助けを求めるように弱々しく動かした。

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